【自閉症】偏食で嫌いな物を投げる場合の支援方法「バケツ作戦」
偏食で嫌いな食べ物が多い自閉症の利用者さん。
栄養のバランスを考え嫌いな物を「美味しいよ」と笑顔で食べてもらおうとしてもすぐに投げてしまう。
まずは投げないことから食事支援を始めようと「嫌いな食べ物は残してもいいよ」と伝えても、言葉での理解が苦手なため、嫌いな食べ物を食器ごと投げてしまうことありませんか。
嫌いな食べ物を投げないようにと、必死になって食器をおさえたり、投げた後に注意したりすることで、食事そのものが嫌いになってしまい悪循環に陥ってしまうことがあります。
自閉症の利用者さんに嫌いな食べ物を投げなくていいことを「バケツ作戦」で伝えてあげましょう。
食事席を部屋の隅にして正面と横は投げられないようにします。唯一投げることができる場所に座り、嫌いな物を投げようとした瞬間に「パッ」と手をつかみバケツの中に入れます。入れることが出来たら「上手にいれることができたね」と褒めてあげます。嫌いな食べ物をバケツに入れることがこだわりになるまで繰り返し行うことで、食事を投げることなく自らバケツに入れるようになります。
このまま嫌いな食べ物をバケツに入れ続けるのでは? と思うかもしれません。
大丈夫です。嫌いな物を残しても大丈夫なことがわかれば自然とバケツに入れずに御膳の中に残すことができます。
もし嫌いな食べ物を投げてしまう自閉症の利用者さんがいたら「バケツ作戦」を試してみてください。嫌いな食べ物を残していいことが伝わり、安心して食事を楽しめるようになりますよ。