【高齢者】食欲がない場合の支援方法「食事の姿勢は大丈夫?」

施設に入所してから急に食欲がなくなった利用者さん。

最初は「施設にまだ慣れてないから食欲がないんだよ」と様子をみているうちに一週間、1ヶ月と食べない日が続き……

どうにかして食べてもらおうと、お家の方に好きなものを聞いて、用意するも食欲が出ないと少量しか食べようとしない。

食べるない日が長く続くと体重が減り、栄養不足になり褥瘡、骨粗しょう症からくる骨折。

施設へ入所後、お家ではしっかり食べていたのに、食べれなくなるというケースがみられます。

食欲低下のケースとして、お家から施設へという環境の変化が大きいですが、食事をする場所の配慮も大切になってきます。

食事場所で大切なことは「利用者さんの身体に合せる」です。

体の大きい人は机の位置が低すぎたり、小さい人は高すぎたりします。それらは見た目でわかるので、すぐに対応していると思います。

しかし、一番の問題は足がしっかり床についていないことです。

意外と気づかれない足元。つま先だけついていたり、宙に浮いていていることがよくあります。

そうするとしっかり食事姿勢が保てません。

足を上げて食べてもらうと分かると思います。何か違和感を感じて食事に集中できません。

高齢者は身体の筋力が低下しているので、なおのこと姿勢を保つことができず食事に集中できないのです。

もし、施設に入所してばかりの利用者さんで、食欲がないな? と思ったら、足元をみてあげてください。床に足がしっかりとついていないかもしれません。