【自閉症】場所を考えずに服を脱いでしまう場合の支援方法「塩対応作戦」

「キャー」

食堂で急に服を脱ぎだす自閉症の男の子。

慌てて「こんな所で脱がないでね」と少し強い口調で言っても、ニヤニヤしているだけ。

服が汚れているのかな? と思い、脱いだ服を確認するも、汚れてはない。

違う服を着たいのかな? と別の服を選んで着てもらうも、しばらくして服を脱ぎはじめる。

どうやっても場所を考えずに服を脱いてしまい、困った経験はありませんか?

自閉症の方は、コミュニケーションが苦手です。「遊んで欲しい」「自分を見て欲しい」ということが上手く表現できずに、服を脱ぐなど方法で伝えてくることがあります。

じゃあどうすればいいの?

服が汚れたなどの理由がない時には「塩対応作戦」をして、正しいコミュニケーションの取り方を教えてあげましょう。

いつも通りに突然、理由もなく服を脱ぎはじめます。ここで「キャー」と思うところをグッとこらえ、反応をしないようにして、淡々と脱いだ服を回収します。反応しないと「アレ」という表情をして、相手をしてほしくて走り回るなどの今までない行動をしてきます。ビックリするとは思いますが、ここも我慢。色々なことをしても反応をしてくれないことが分かると、諦めて落ち着いてくるので、その場面で脱いだ服を渡してあげましょう。塩対応作戦を何回か繰り返していくうちに場所を考えずに服を脱ぐことは減っていきますよ。

場所を考えずに服を脱いでしまう自閉症の利用者さんがいたら、「塩対応作戦」を試してみてください。最初は服を脱いでも反応しないようにすると、色々なことするので、「かわいそう」と思うかもしれませんが、そこはグッとこらえて、正しい子コミュニケーションを教えてあげましょう。