【自閉症】テレビを消すと興奮する場合の支援方法「タイマー作戦」
テレビを観ると夢中になり、誰かが止めるまでみ続けてしまう自閉症の利用者さん。
あまりに集中して観ているため、食事やお出掛けする際にリモコンで消そうとすると「ダメー」と大声で叫び頭を叩くなどの自傷をしたり、物にあたり壊してしまうことも。
どうにもならなくなって「そんなことすると、テレビを見せないよ」と強い口調で言うと、さらに興奮してパニックに発展し、手がつけられなくなることもしばしば。
自閉症の利用者さんは特性として場面の切り替えが苦手です。何かに夢中にるとより難しくなってしまいます。
テレビを夢中になってテレビを消すと興奮してしまう自閉症の利用者さんには「タイマー作戦」で上手に場面の切り替えができるようにしてあげましょう。
まず大好きなテレビ番組を把握します。好きなテレビ番組が始まる前に「◯時までだよ」と約束します。テレビの横に約束の時間に合わせた時計を設置。リモコンでテレビを消すと「もう少し観たい」と興奮してしまうので、テレビのオフタイマー機能で約束の時間になったら、消えるようにセットします。約束の時間になり、パチッとテレビが消えた瞬間に「約束守れたね、偉いね」とオーバーに称賛してあげましょう。
ポイントはテレビが消えて興奮する前に褒めること。これを繰り返していくうちに、時間を守れる習慣がこだわりになり、上手に切り替えができるようになります。
テレビに夢中になって切り替えが上手くできない自閉症の利用者さんがいたら「タイマー作戦」を試してみてください。大好きなテレビを時間を守って楽しく観れれるよになりますよ。