【自閉症】抱っこで泣く「感覚過敏」のお子さんは「クルクル作戦」で抱っこ慣れを目指しましょう

「うちの子は泣き出したから抱っこすると、さらに大泣きしてしまうんだけど」

「抱っこをすると、身体を反ったりと動き回って危ない」

「他の子のように、抱っこをした時に、ニヤッと満面の笑みで喜ぶ姿がみたい」

自閉症の子を持つ親御さんは、おっぱいをあげたり、泣いている時にあやしたり、お出掛けをする際の移動したりとあらゆる場面で抱っこが必要となり、その度に大泣きをされると「嫌がらせをしているわけでもないのに……」と自分を責め心を痛めていると思います。

この日々がこのまま続いたらどうしよう?

心配しなくても大丈夫! 抱っこが出来ないのは、あなたのせいではありません。

自閉症の特性を理解して、抱っこをしてあげることで時間は掛かりますが必ずできます。

抱っこを嫌がるのは感覚過敏かも知りません

自閉症は外部からの刺激を苦手としている方もいます。その刺激とは、大まかに嗅覚、聴覚、味覚、視覚、触覚などがあります。

抱っこはこれらの感覚刺激の中で、触れられるという触覚の刺激を苦手にしていることが多くみられます。

感覚刺激を苦手としているのでは、抱っこは出来ないのでは? と思われたかも知れません。

確かに触れられるのは、苦手なのは治らないとは思いますが、何に触れられるのが苦手なのか? 触れられた時に、楽しい体験をしていくことが大事になっていくのです。

「クルクル作戦」で刺激を和らげてあげる

抱っこした時に、何に触れているかを確かめてみましょう。

肌なのか? それとも服なのか? ここまで感覚刺激について学んできた方なら、お分かりだと思いますが、この差が大事なんですよね。

服に触れていたのなら、最初にやることは、肌に直接触れるように抱っこをすることです。

ここで泣かなかったら、服の触感が苦手だったんだ! となりますが、もしここで泣くようなら、何に触れるかが大事になってきます。

そうです。服の生地です。肌の弱い人ならこの時点で気づいたかも知れません。実は化学繊維が入った服のチクチク感を苦手なことが多いのです。

なので、化学繊維の入っていない綿素材100%なものを選んであげましょう。

綿素材のものに触れた時に、嫌な感じがみられなかったら、化学繊維が嫌だったということになりますよね。

ただ、最近の服は化学繊維が入っているものが大変です。毎回、毎回、気にしていては大変。

そこで「クルクル作戦」です。綿素材の大判なバスタオルでやさしく包んであげる。苦手な素材に触れないのはもちろんのこと、包まれることで安心感にも繋がります。

抱っこを嫌がるのは自分のせいかも? と悩まなくても大丈夫です。あなたのせいではなく、感覚過敏からくるものです。今回の作戦は一例にすぎません。これがダメだからといって、自分を責めずにうちの子はどの刺激が苦手なのかなと焦らずに色々と試してみてください。