【自閉症】お試し行動まとめ3つ
「自閉症のお子さんのお試し行動とは?」
お試し行動は、これです! のように一つではありません。色々な種類があります。
お試し行動は大きく分けると3つ。私が障害者施設で20年間、働いた経験から気づいたことです。
これから、3つのお試し行動と理由を説明していきます。
目次
- あなたに見て欲しく大声で泣く
- あなたの気を引きたくて物を投げる
- あなたの反応を見たくて放尿する
あなたに見て欲しくて大声で泣く
自分のことを見て欲しい! と思ってもどう表現していいのか分からず、場所などを関係なく大声で泣きます。
普通に泣いている時とどう違うの? と思った方はいるはず。その違いは大泣きした時に、近くにあなたが行った瞬間に泣き止んだ場合は、自分を見て欲しいという行動になります。
あなたの気を引きたくて物を投げる
一見すると先ほどの行為と同じような気がしますが、少し違います。「こっちを見て欲しい」というところは同じなんですが、こちらは第三者が存在するのが違いになります。
あなたが親なら兄弟より自分を見て欲しい、生活支援員や保育士なら他の子より自分を見てほしいという時に、物を投げて気を引こうとするんですね。
あなたの反応をみたくて放尿をする
反応をみたくて放尿をする? どうしてそんなことをしなくてはいけないのか、と思うかも知れません。
自閉症のお子さんは、他者との関係を築くのが苦手です。あなたをどんな人なのかを確かめる行為として、悪いと分かりながらも放尿をします。
そして、あなたが「怒る人かな?」などをみて信用していいのか、を確認していくのです。
ここでのあなたは親というよりは、生活支援員や保育士になることが多いと思います。
これらのお試し行動だけをみると、悪い行動のように映ってしまいますよね。
ただここまで、読んでくださったあなたはもうお気づきだと思いますが、それらの行動には必ず理由があるのです。
目の前の行動をみて「うるさーい!」や「そんなことしちゃダメ!」と言いそうになると思います。そこは深呼吸して、冷静になったところでどうしてそんなことをするのか、を確認して対応してみてください。
お試し行動があなたとの信頼関係を築く糸口になるかもしれませんね。